野党共闘の矛盾撞着 –池江璃花子選手に関する議論について

20210511の記事アイキャッチ 雑記

池江瑠璃子選手を巡るオリンピック開催/中止議論について、SNS界隈が賑やかなので少しだけ書いておきます。

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どちらの記事もオリンピック中止派の人間が、池江さんに対して辞退を強要しているという内容で、さもオリンピック中止を表明する人たちすべてが、彼女を個人攻撃しているかのような印象を与える記事になっています。

ここは主観の範囲なので、可能な方は実際のTwitterの発言を覗いて見てもらうのがいいと思いますが、正直そこまで彼女を中傷している人がいるとは思えません。

もちろん人数の問題ではなく、私人である池江さんの意見表明に対して、意見を変えろとか、意見を述べるなというような要求をすることは、暴力的な行為ですのでNGですし、彼女の主張に関すること以外の人格攻撃などが論外であることは言うまでもありません。

ただ例えアスリート個人の主張であったとしても、公の場でオリンピックに関して発言したわけですから、その発言が一定の政治性をもつことは否めません。政治性をもった発言である以上、反対意見や先ほど述べたような基本的なルールの範囲内での批判はあって当然かと思います。

逆に彼女の意見を「20歳」だからとか、「女性」だからといった前提条件をつけて語るのは、池江さんに対してとても失礼なことだと思います。

正直なところ、こんなあからさまなオリンピック開催推進側のプロパガンダにのっかった上で、わざわざそこでオリンピック中止の議論をするのか自分には意味がわかりません。

自分はコロナウィルスの感染拡大下で、効果的な対策もできていない日本で、オリンピックを開催することが被害者を増やす可能性が極めて高いと考えています。それゆえ、オリンピックは即刻中止すべきという主張はまったく変わっていません。

池江さんのコメントも読みましたが、自分にとってはオリンピック中止の意見を変えるに至るまでの説得力はありませんでした。彼女の努力や苦しみは理解は出来ますが、オリンピックが中止なったとしても彼女が命を奪われるわけではありません。コロナウィルスの感染拡大は多くの人が命を奪われますし、現在進行系で命が奪われ続けています。これは取り返しのつかないことだと思います。

玉川徹氏、池江璃花子への五輪辞退求めるメッセージに怒り「一義的な責任は政府にある」
 10日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)では、白血病による長期療養を経て東京五輪代表入りを決めた競泳女子の池江璃花子(20)=ルネサンス=がSNSを通じて代表の辞退

この記事の玉川徹さんのスタンスが自分と非常に近いです。池江さんに限らず、アスリートの方々は皆被害者だと思います。その責任はコロナウィルスの感染拡大を収束させた上で、安全なオリンピックを開催すると約束した政府や組織委員会にあるのは明らかでしょう。

それよりも腹立たしいのが、自分は野党共闘での政権交代を一刻も早く実現して欲しいと常々考えているので、小異を捨てて大同に就くというスタンスで野党各党を応援しています。ですが、この池江さんの話をネタに、野党の分断を煽る人間が野党支持層に一定いて、それがネトウヨ層と一緒になって池江さんを中傷するなと言う文脈で、野党支持者を叩いているんですよね…

当人たちは自分たちこそ正当な野党であるとし、叩いてる相手が野党支持層の分断を助長してると主張しているのですが、どう考えても分断を助長してるのはその人たちとしか思えません。

憲法改正に対しても、消費税や原発といった種々の政策に関しても、意見が違う政党や議員、支持者の方々がたくさんいますが、まずは自民党の腐敗政治という巨悪を倒し、公正な民主主義を取り戻した上で、そののちに各政策に関して議論すればよいのです。

これに関しては更なる分断を生むし、野党共闘という主張に矛盾してしまうので、これ以上書きませんが、これはマジであかんよ。百害あって一利もない

 

繰り返しになりますが、意見に対する批判はいいのですが、人格攻撃、誹謗中傷は絶対ダメ。池江さんに限らず、誰に対してもなくしましょう。

あと余談ですが、自分のTwitterアカウントは、作ってから2ヶ月も経ってない泡沫アカウントにも関わらず、ここ1ヶ月位ずっとシャドウバンされていて、更に昨日から「いいね」を制限されてしまって、ほとんどTwitter活動できなくなっています…トホホ

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