立憲民主党の枝野幸男代表が政権構想を明確に表明しましたね。
野党共闘のカギになる消費税の扱いを巡って「国会と国民の理解を得ながら税率5%への時限的な減税を目指す」と明言。これまで消費税減税には慎重な姿勢だったが、共産、国民民主両党と足並みをそろえた。年収1000万円程度までの人に対する所得税の実質免除や低所得者への現金給付なども打ち出した。
引用:時限的に「消費税5 %に」立民・枝野氏 菅内閣攻撃より政権構想に時間(東京新聞)
経済的な救済方針をはっきりと示したことは大きいと思います。米国のバイデン大統領も大型の給付をコロナ対策の柱に据えており、これは昨年本邦で実施された一律給付の実績からみても、経済対策としても大きな効果が見込めるものですので是非推進して頂きたいですね。
しかし
なぜ野党共闘に水をさすような発言するんかな
この主張自体は枝野さんが以前から言っていたことではあるのですが、自民党が自壊して野党共闘の機運が高まってきているこのタイミングでメディアに向かって言う必要があるんですかね…
国民民主党の玉木雄一郎代表は記者団に「共産党が入る政権であれば、共に政権を担うことができない。その意味では、共産党と連立政権を組まないと(枝野氏が)おっしゃったのは一歩前進だ。ほっとした」と歓迎した。
引用:立憲・枝野氏、共産との連立政権を否定 「理念で違う部分ある」(毎日新聞)
立憲民主、国民民主両党の最大の支持団体である連合の神津里季生会長は17日の記者会見で、共産党が立民などに呼びかけている「野党連合政権」構想を全否定した。「(共産と)政権をともにすることは、まずあり得ない」と述べた。連合と共産は対立関係にある。
引用:連合会長、立民・共産の連合政権は「まずあり得ない」(産経新聞)
おそらく枝野さんがどうこうと言うよりは、この辺りが理由なんでしょうね…
連合を支持母体にもつ立憲民主と国民民主はいつもこうなりますよね。
どうにかならんのですかね、この国にはびこっているこの共産党アレルギーは
中国を始めとしたアジア諸国が急激に成長していく今後の世界情勢において、今まで通り日本が対米隷従だけでやっていけるわけはないのですから、天皇制に関してはともかく、安全保障面では日本共産党の意見を取り入れて議論していくことは日本にとって非常に重要なことでしょう。
米国民主党もまったく理念の異なるバイデン氏とサンダース氏が同じ党に共存しているわけですから、別々の党での連立政権は十分に実現可能だと思います。野党各党は理念を貫き通すよりも、まずは人々の生活を救うこととこの国のおかれた困難な状況を打破することを第一に考えて欲しいです。
連合の消費税信仰もいい加減にして欲しいですね。消費税が逆進性が高いというのは疑う余地もない事実で、低中所得層の家計を直撃して増税するたびに消費を冷え込ませて来ました。そして日本は今もデフレ真っ只中であり、ましてや今はコロナ禍による未曾有の経済危機なのですから、一時的な消費税減税など迷うことなく実施すべきでしょう。
立憲などとの「野党連合政権」構想を訴えてきた共産党の志位和夫委員長は17日の記者会見で「枝野さんには枝野さんのお考えがあるのだろう。(連合政権への)門戸が閉ざされたとは考えていない」との認識を示した。さらに「閣内であれ閣外であれ、政権に協力するとなった場合、当然、その前提となる基本的な政策の合意が必要となる」と述べ、今後も政策の一致点を探る努力を続けると強調した。
引用:立憲・枝野氏、共産との連立政権を否定 「理念で違う部分ある」(毎日新聞)
共産党の志位委員長の発言には、この国難に際して何としても野党共闘での政権交代へ強い意志を感じます。
野党第一党の党首は政権交代が実現したあかつきには首相になって国を率いるわけですから、この志位さんの意志を汲んで、どんなに困難な道であったとしても野党とステークホルダーたちをまとめ上げて、野党共闘での政権交代を実現して欲しいと思います。