自民党の閣僚は酷い人材が多いですが、平井卓也デジタル改革担当相という人は本当に酷い…
これは会話の内容から言ってどう考えても本人ですし完全にアウトでしょう。
(文春の)記事中にある「ACES(エーシーズ)」という事業者とは複数の企業の方々が参加する勉強会でご一緒したことがあるかもしれませんが、内部の会議の音声データを改めて確認しても、私がこの会議の中で、具体的な企業名を挙げたという事実はありません。
引用:週刊文春(6/17)の報道について(平井卓也公式HP)
松尾先生(松尾豊さん)が技術顧問を勤めているのが株式会社ACESですので、企業名を言った言わないの問題以前に、音声ではっきりと「松尾先生に言って一緒にやっちゃってもいいよ」って言ってる時点で、この弁明には無理があると思います。
あと問題はそこだけじゃないんですわ
平井「デジタル庁はNECには死んでも発注しない」
幹部「ははは」
平井「まぁ、あの、場合によっては出入り禁止にしないとな。オリンピックであまりぐちぐち言ったら完全に干すから」
引用:【新音声入手】親密企業の参入を指示 平井卓也デジタル相に官製談合防止法違反の疑い(文春オンライン)
公職にあって多額の税金を使って公共事業の発注を行える立場にある人間が、特定の業者に発注するとか干すとか発言することがアウトになることなんて、子供でも説明すればわかると思うんですけどね。
報道されている音声データにつきましては、契約見直しに当たっての自分の考えを、10年来一緒に仕事をして来て自分の真意が分かる幹部職員へ対面で檄を飛ばしたものであり、事業者への脅しでは決してありません。
引用:オリンピック・パラリンピック関係システムの調達に関する私の発言につきまして “English as follow.”(平井卓也公式HP)
この人の頭の中どうなってるんだろう…
あと10年来一緒に仕事をしている幹部職員への発言がこうやって流出するのってどうなんですかね。平井さんの周囲の悲しい人間模様がうかがえる気がします。
73億円という巨額の予算が投じられた「オリパラアプリ」は、事業の委託先が競争入札で決められたものの、応札したのは1者のみだった。入札の公示から書類の提出期限までが、年末年始の休みを除くと実質4日半しかなかったことから、手続きの公正性に対する疑問も上がっている。
引用:出来レース? 73億円「五輪アプリ」の入札期限がわずか4日半、応札1者のみ 公正性に疑問の声(東京新聞)
自分は20年IT業界でやってきておりますが、こんな用途の限定されたアプリの開発に73億円の開発費というのは民間ではまずあり得ない金額ですね。(あと競争入札なのに応札は1社のみって…)
人月150万(日本の相場としてはかなり高めです)で計算しても5,000人月弱という予算規模ですから、100人で50ヶ月稼働するとか、5ヶ月でつくるなら1,000人が同時に開発するとかになります。(人数が多すぎて非効率すぎます)
仮に本当にその規模の開発をするなら要件を整理して見積りを出すだけでも相当時間がかかるのに公示から4日半っていうのが無理筋です。業界の人間なら皆分かると思いますが、こんな見積もりだしてるNECも相当酷いですよ
開発期間が数ヶ月という点から言ってもせいぜい数億円程度でしょう。それでも高い気はしますけどね。
政治が綺麗事では片付かないのはある程度理解するんですけど、せめて世界の主要国同等くらいにはやることはちゃんとやって欲しいですね。安倍のマスクとかコロナ対策アプリとか、市民にとってまったく役に立たないものに税金を湯水のように使って「社会保障減らします」「税金上げます」はさすがに無理です。
とりあえず平井デジタル改革担当相は即刻辞めるべき。