政権に批判的な人物をメディアから排除。内省しない国家に未来はあるのか

20210330の記事アイキャッチ マスメディア

昨年末にNHKのニュースウオッチ9のキャスター有馬嘉男氏の降板が話題になった。
降板の理由は当時国会にも取り上げられていた学術会議の任命拒否問題に対して、番組に出演していた菅義偉首相に質問したことが原因と言われている。

ページが見つかりませんでした
お探しのページは非公開、あるいは変更になった可能性があります。

内容を読む限りそんなに攻撃的な質問とも思えない。実際に当時もっと説明が必要だという世論はあり、その声を有馬氏が代弁した程度の質問だ。NHKでは他の番組でも政権から睨まれたキャスターの降板があるという。

菅首相はどれだけセンシティブなのか、そもそも学術会議の人事介入も政権に批判的な人材の排除のために行われており、これでは藪をつついて蛇を出している(笑)

青木理が『モーニングショー』降板 政権批判コメンテーターを排除か 岡田晴恵の出演激減も… - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ
 またひとり、政権批判できるコメンテーターが姿を消してしまった。3月23日『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)終了間際に、ジャーナリストの青木理氏の…

そして民放のテレビ朝日でも青木理氏や高木美穂さんの降板が決まった。権力に都合の悪い発言はどんどん排除されていく方向のようだ。

考えてみて欲しい、果たして批判されない国家運営など上手くいくだろうか?

吐き気がするほどの閣僚や議員の不祥事の数々、稚拙極まるコロナ対応、一切国民に寄り添わない財政政策、福島の人々に消えない傷を背負わせ、我々の子孫に計り知れない大きな負債を残すであろう原発問題…

これらは全てこの国の未来を思う人々の批判から問題提起され、時にはそれが問題を是正する大きな力となってこの国が誤った道を進むことを押し留めてきた。

そしてこれらは全て批判されることで我々の耳や目に触れたのだ。もし批判がなければ問題に気づかず反対も抵抗もできずにそのまま通り過ぎたであろう出来事なのだ。

 

与党を支持する人々から野党議員だから批判ばかりするとか、左翼だから…とういうのは誤っている。権力は常に批判し続けられるべきなのだ。

権力は人間をベースにしたシステムである以上、必ず過ちを犯し腐敗していく。それは歴史が証明している。愛国や保守を叫んで現政権支持を表明する人たちこそ愚かな現政権や腐敗した官僚制度を批判すべきである。

何党が政権を取ろうと、誰が首相や大臣になろうと権力は監視し、批判し、是正し続ける必要がある。

メディアとジャーナリズムの大きな役割は「権力や権威の監視」にある。そんなものは理想論にすぎないと冷笑する輩やからが大手を振っているのが現実とはいえ、理想は理想として常に掲げ続けねばならず、それを貫くならばメディアとジャーナリズムにかかわる者は常に弱者の側に寄り添い、強者=力の強い者にこそ徹底した監視の目を注ぎ込まねばならない。

引用:論座(RONZA)–歯を食いしばってもメディアの役割を貫く

上記の引用は青木理氏の一文だが、このような矜持をもったジャーナリストがメディアから排除されていくことは、この国の未来にとって決して良いことにはならないと思う。これからも様々な場所で発信し続けて欲しい。

 

昨今はインターネットでもレガシーなWEBメディアだけではなく、TwitterやFacebook、YouTubeに代表される動画メディア、そしてClubhouseやSpoonといった音声SNSなど、TV・新聞以外のメディアも参加者が増えて大きな力をもってきている。

権力に首根っこを掴まれた旧来のマスメディアに期待するよりも、こういった新興の小規模メディアにこそ未来があるのかもしれない。

↑↑↑励みにしますので、ハートマークのポチお願いします(ログイン不要です)

マスメディア
スポンサーリンク
UNTITLED BLOGをフォローする
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

ランキングにご協力をお願いします

UNTITLED BLOG
タイトルとURLをコピーしました