渡辺直美さんを起用したオリンピックの演出案が話題になっていて、オリンピック・電通絡みでまともな話がほぼないことに毎度驚かされる。
形骸化してるとは言え、少しはオリンピックの理念に敬意を払ってもいいだろうに…
このオリンピック憲章の定める権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、 政治的またはその他の意見、 国あるいは社会的な出身、 財産、 出自やその他の身分など の理由による、 いかなる種類の差別も受けることなく、 確実に享受されなければならない。
引用元:オリンピック憲章 – JOC
ルッキズムに対する日本の人々やメディアの意識は非常に低く、太っているとか禿げているとかというネガティブな身体的特徴を論うことだけではなく、一般的には「美人すぎる〇〇」みたいな表現も差別的な表現とされている。
ルッキズム(英: Lookism)とは、美男子・美人(≒美少年・美少女)を持ち上げ、逆に身体的に魅力的でないと考えられる人々を差別的に扱うことを指す身体的魅力は良いものと関連づけられ、他方、身体的に魅力がないことは悪いものと結びつけられる。
引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
今回の渡辺直美さんの件に関しては、電通の佐々木宏氏が形式的ではあれ渡辺直美さんに謝罪し、立場を辞任しているので特段語ることはないんだけど、松本人志氏を始めとするお笑い芸人の頓珍漢な佐々木擁護に辟易した。
お笑い芸人の反応で、もうひとつ多かったのが、自分たちがバラエティでやっている“容姿いじり”を持ち出し、「お笑い芸人は容姿をいじられるのを納得しているからかまわない」「共演者同士の信頼関係があってのこと」「愛のあるいじりだからいい」「プロの技術があっていじっている」「いじられて感謝している」などと、弁護するパターンだった。
引用元:本と雑誌のニュースサイト/リテラ
「愛のある…」「信頼関係」「感謝している」
あのね、これって全てハラスメントしている側の理屈だから。
人事権のある上長が新卒社員の身体を触って「愛情のある指導だから」とか、暴言・暴力加えておいて「部下とは信頼関係があるから」とか、そこに権力構造がある以上どう考えても通らない理屈なんだよね。
今回の件だって仕事を発注する側と受託する側って言う構造があるんだから、そんな擁護はあり得ない。
詳細はリテラの記事を読んでもらえれば。
差別やハラスメント批判が起こると「何も言えなくなる」とか、「言論の自由が…」とかいう人必ずおるけど、他者の人権を侵害しない範囲での言論の自由だから。
何も言えなくなるって思った人は、周りの人があなたの発言に我慢してくれてるだけだってことを謙虚に受ける止めるところから始めようか。