汚染水を処理水と呼び続ける政府の詭弁 –原子力こそが未来の子供たちへの最大の負債

20210407の記事アイキャッチ 原子力発電

安倍晋三元首相が「アンダーコントロール」発言をした福島第一原発では、10年経った今もまだメルトダウンした原子炉容器内の詳細すら把握できず、880トン存在するとされるデブリ1原子炉内、原子炉周辺の構造物と溶け落ちた燃料棒が混ざりあった放射性廃棄物。は数グラム取り出すことがやっとで、今後どのように廃炉にしていくかの見通しすら立っていない状況だ。

デブリや原子炉容器の除去以外にも大きな問題がある。毎日大量に発生する放射能汚染された地下水である。これは日々170トン程度増えていくので、現在ある137万トン貯蔵できるタンクは2022年にはいっぱいになる。

膨大な量の汚染水、林立するタンク 処理は2年後に限界…福島第1原発
むき出しのまま、ぐにゃりと曲がった鉄骨が、水素爆発を起こした「あの日」の映像を想起させる。いたるところに目立つさびが、東日本大震災から...むき出しのまま、ぐにゃりと曲がった鉄骨が、水素爆発を起こした「あの日」の映像を想起させる。いたるところに目立つさびが、東日本大震災から...

この増え続ける汚染水の処理がいよいよ問題になり、東電と政府は放射性物質を除去した「処理水」と呼ばれる状態で海洋放出するという方針を立ててきた。これには地元漁業者を中心に反対意見も強く、隣国である韓国を中心に国際的な批判もあり処理方法や「処理水」の安全性について色々と議論されてきた。

ALPS処理水に関する東電・エネ庁の詐欺行為!?騙す方が悪いのか、騙される方が悪いのか?
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原発問題を福島の事故発生からずっと取材されている、ジャーナリストおしどりマコさんのこの取材記事からもわかるように、東電の不誠実な隠蔽体質は全く改善していない。

今年(2021年)の2月13日に発生した福島県沖の最大震度6強の地震時に、原発に取り付けられていた地震計が故障したまま放置されていたことが露呈しており、このような企業に大量の税金をつぎ込みながら廃炉作業をさせたり、国の基幹エネルギーである電力の供給を任せ続けること自体が正気とは思えない。

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隠蔽・改ざん朝飯前の自民党政権と東電、このような最狂タッグが地元住民や隣国に真摯に説明をすることもなく、いよいよ汚染水の海洋放出の実施を本格的に検討するらしい。

海洋放出の是非を考えるのに欠かせない「トリチウム水」への理解 - 小山良太|論座 - 朝日新聞社の言論サイト
1.汚染水とトリチウム水 原子力災害から福島の復興において、最大の難関は、福島第一原子力発電所の廃炉にある。 2017年7月には、3号機の格納容器内部の映像が公開され、燃料デブリ(溶融核燃料)の一部と

現状タンクに溜まっている汚染水を基準値まで希釈して放出するのに30〜40年かかり、地元漁業者はその期間ずっと汚染の恐怖と実害に耐えねばならない。また恐ろしいことに放出している間も、地下水は止まらないので汚染水は増え続けていく。

根本的な解決には人間が近づけないほど高レベルに汚染された原子炉の解体、ドロドロに溶け落ちて周囲と混ざりあった880トンのデブリの回収、原子炉建屋の解体や汚染された地盤の除去…
それらをどうやって実現するのかの青写真すらない中、これらの絶望的に困難な作業を乗り越えて、初めて汚染水の発生は止められるのである。

真山仁が見た福島第一原発事故10年≪後半≫デブリ取り出し新たな壁
BS朝日「BS朝日 日曜スクープ」の番組サイト。“この番組を見れば、ニュースのエキスパートになれる!”番組では、いま日本で起きているニュースを深く掘り下げ、問題点や疑問点について、じっくり解説していきます。

正直素人の自分でもこれが事実上不可能なことだと解る。ましてや解体・除去作業ができたとしても、そこで回収した高レベルの放射性廃棄物をどう廃棄するのかも決まっていない。

 

こういった現状を踏まえて、果たして原子力はベースロード電源としてふさわしいものなのかもう一度考えて欲しい。

ドイツのメルケル首相は福島の惨状を見て、原発推進から脱原発へと転向し、今や世界トップの再生エネルギー大国へとドイツを生まれ変わらせようとしている。

もちろんエネルギー政策は国の根幹に関わるので、ゼロかイチかで考えてはいけない。しかしたとえ困難な道であったとしても、我々は全力で脱原発の道を模索し推進する義務を負っている。それは未来の子供たちに最悪の負債を残さないための義務であると思う。

 

 

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    原子炉内、原子炉周辺の構造物と溶け落ちた燃料棒が混ざりあった放射性廃棄物。
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